目当てのタイトルも無く、購買目的を持たずに本屋に行く事、週に1〜2度。
文庫になるまで長期で待つか、待たずして読んでしまうかどうしようか、
行けば何度も手に取っては、冒頭の数ページを斜め読みする本が多数...
そんな当ての無い書店立ち寄りの折、こういうダブルパンチ条件本は即購入を決定する僕。
もう読んだ方々も多いかもしれませんが、職業小説の名手で三浦しをん氏の『舟を編む』。
何がダブルパンチかと言いますと、この方は直木『賞』作家という事でまずはワンパンチ。
そして、この小説が全国書店員が選ぶ2012年の本屋大『賞』の第一位に輝いてツーパンチ。
2つ合わせてダブルパンチ...面白くないはずがない、と『賞』を取ってるからという理由。
もちろん、『賞』を取っているからこそ、果てしなく凄い名作で名著者なのは間違いない。
でも、賞を取っていなくとも、たくさんの名作があり名著者がいますよね...
その本を手にした人が、読んで名作や名著者と思えば、その本は『賞』を取っている。
読み手が "My best book" という『賞』を授与すれば...おこがましい言い方ですみません。
『賞』を取っている本は名作や名著者なのは必然な訳で、そうじゃない本たちの中から
名作や名著者を探し出すのも読書の醍醐味の一つなのに、今は冒険が少なくなった僕。
皆が昔、レコードやCDをジャケ買いしては成功&失敗の感で一喜一憂してたように、
"My best music" を見つけては我先に発見とばかりに仲間に自慢していた時のように...
そんな風に、自分自身で良質の本も音楽も探す事が無くなっていったように思います。
情報過多でソーシャルな時代を迎え便利になり、代わりに冒険心を喪失したのかなと...
何でも正解が記載の情報の渦の中で、『賞』の文字や世論の評に惹かれてるだけではなく、
探り当てるという大切な冒険心を思い出さなきゃ面白くないと再考した今日この頃でした。
もちろん言うまでもなく記載の『舟を編む』は面白く、さすがはダブルパンチ条件本です。
出版社で辞書編集部の魂が描かれた作品で、この業界の綿密な仕事描写と情熱注力の物語。
一つの目的に向かって突き進む事の素晴らしさと大切さを再認識させられます。
やはり言葉と活字には絶大な魅力があり、それこそ本で辞書を引かなくなったこの時代に
辞書を一冊、改めて買い直そうかなと思わされてしまいました (笑)
面白く読み易いため、一気に読破が出来てしまいますので、まだ読んでいない方はぜひ!
より良い物を作るという目的に向かい妥協無き情熱を注ぐ魂...洋服メーカーも然りです。
×××HASE×××





